”Trail” 大自然に抱かれた、歩くための道
キャンプや登山と言ったアウトドアアクティビティが人気を集める昨今、その一種の究極系とも言えるものがこの、ロングトレイルだ。
登山の目標は高く、険しい山を制すること。
それに対し、ロングトレイルはその名の通り、長い距離を歩くことだ。
本書はアメリカのトレイルを代表するパシフィック・クレスト・トレイルを中心に、その楽しみ方や過ごし方、世界のロングトレイルを紹介している。
本の紹介

ユーフォリアファクトリー(ユーフォリアファクトリー)
トラベルカルチャー誌「TRANSIT」の編集、制作。
あらすじ
大自然に抱かれた数百キロ、数千キロを歩く。
そんな無茶苦茶なアクティビティがある。それはもう、スポーツの域を飛び出した、旅である。
歩く土地の自然はもちろん、文化や人々に触れる。
その体験を通してしか得られないものがきっとあるはずだ。
堅苦しい知識だけではなく、トレイルの存在するアメリカ西海岸の写真がふんだんに使用されている。
読んで学べる、見て楽しめる一冊だ。
他に、ロングトレイルに限らずキャンプや登山で使える食事のあれこれなどを収録。
感想
まず、この本を手に取ったのは、自分自身がトレイルに挑戦しようとしていたからだった。
本当はここに収録されているPCTを歩くことが目的だったのだけれど、トレイル許可証の取得などでミスってしまって、目的地を変更した。
けがの功名というかなんというか、北欧のロングトレイルに挑戦した。
結果はとても大満足だった。そのトレイルを知れたのも、この本のおかげである。
ロングトレイルを知りたい、学びたいという人にとっては気軽に読める良書。
各トレイルの詳細については、インターネットなどで深堀していけばいい。
そういう人にとっては、導入の書となるだろう。
また、なんとなく手に取った人にとっては、現代の冒険家たちの考え方や見ている世界を体験させてくれるだろう。
これでロングトレイルや自然に興味を持って頂けるとありがたいし、そうでなくても楽しんでもらえるとありがたい。
まとめ
遥かなる一本道を、ひたすら歩く。
目的や目標を見失いがちな現代において、これほど単純なルールがあるだろうか。
ペースは自由。
このトレイルを歩いているときには、同じ目的に目をキラキラと輝かせた人に出会える。
そんな経験、なかなか無いじゃないか。

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