自分らしくあるために、人と違うことを探していないか?
個人の時代、個性の時代。
「あなたらしく、自由な発想で取り組む」ことを強制される。そしてその結果、あなたらしくて素敵な人と手の付けられない人が誕生する。
一方は称賛され、他方はそっぽを向かれる。
そうすると普通は、褒められたいがために、よそいきのらしさを身に着けようとする。
そんなのが、本当の自分らしさなのだろうか。
そう思ったことがある方は、この本を読んでみて欲しい。
目次
本の紹介
自分の中に毒を持て
岡本 太郎 著 / 青春出版社
作者について
1911年生まれの芸術家。
1970年に開催された前回の大阪万博。そのシンボルとなっている太陽の塔の作者である。
1930年からの10年間をフランスをで過ごし、シュールレアリスムにも触れる。またその時、パブロ・ピカソの作品に出合い、強い衝撃を受けた。
「ピカソを超える」を目標に芸術活動を開始した、日本を代表するアーティストだ。
引用:Wikipedia
あらすじ
第一章 意外な発想を持たないとあなたの価値は出ない
第二章 個性は出し方 薬になるか毒になるか
第三章 相手の中から引き出す自分 それが愛
第四章 あなたは常識人間を捨てられるか
それぞれに小テーマがあり、自分らしく生きる方法について、厳しく厳しく、そして厳しく語っている。
自分らしさが他の誰かのらしさと対立するようなことがあったら、それはらしさを間違えて捉えているのかも知れない。
感じたこと
この本では、各章で”らしさ”の作り方、そしてそれの使い方を紹介している。
ページをめくると、寄り添うように我々一般人の考え方を汲みながらも、次の行では「そこがダメなんだ。こうすべきなんだ。」と断言してくれる。
そういうところに、岡本太郎氏の愛を感じる。
はっきりと言わない、指摘しない現代において、ここまで「こうしろ!」と言ってくれる人は、なかなかいないのではないか。
強い言葉が並ぶ本ではあるが、
あなたがどういう人間であるから価値がある。というbe動詞的な自己肯定ではない。
意外な発想を持つ、個性を出す、引き出す、常識人間を捨てる
そのどれもがDo!
一般動詞的な、つまり行動することによってのみ、自己は肯定され(時には否定され泣)価値が高まっていくのだ。
どこまで頑張れるのかは分からないが、頑張ってみよう。
岡本太郎も背中を押してくれているし。
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