物書きになりたい。でも書くことに自信がない。
そう思って、アウトプット系の本棚にあったこの本を手に取った。
何を、どう書けばいいのかわかるはずだ。
こんな方におすすめ
作家、物書き、ライターになりたい人
本の紹介
「読みたいことを、書けばいい。 ~人生が変わるシンプルな文章術~」
田中泰延 著 ダイヤモンド社
この本について
お?とりあえず書けと言うことか?
「それで書けたら苦労なんてしないよ。」と、思ってページを進めると、これがどうやらそう簡単な話ではないらしい。
まずそのタイトルにあるように、書けばいい事は”書きたいこと”ではなく、”読みたいこと”なのである。
つまり、あふれ出るパッションに身を任すのではなく、そして自分の考えをぶつけ続けることでもなく、読者が”読みたい”ことを書かなければいけないのだ。
さて、読者とは誰か。
自分だ。
私の大好きな本は、そのすべてが書店に並び、ほかの人の大好きな本なのである。
だからきっと、私が読みたくなる本を書くことができたら、誰かの読みたくなる本になり得る。のだと思う。
そして、読みたいけどまだこの世にない。それじゃ仕方がないから、書くのである。
本の中では、そのようにどうしても書きたくなった時に使える文章の書き方を、とても論理的かつ具体的に、そしてユーモアを交えて紹介してくれている。
ボリュームも手頃で、気になったら何度でも読み返せる内容だ。
手紙でもメールでもSNSでもいい。読んでもらいたいと思ったことがある方におすすめの一冊だ。
最後に引用
深夜、暗い部屋で腰の痛みに耐えながらキーボードを打って、自分で書いたものに自分で少し笑う、それが「書く人」の生活である。
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